スタッフコラム

《富山ところどころ》

富山ガラス工房

2022年7月5日公開

丸八製茶場のスタッフが、街や町の見どころをご紹介いたします。
今回は富山 syn(シン)スタッフより、「富山ガラス工房」のご紹介です。

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「薬の富山」として有名な富山県富山市ですが、「ガラスの街とやま」としても知られているのをご存知でしょうか?

明治・大正時代、富山はガラスの薬瓶製造において全国トップクラスのシェアを誇っていました。戦前には、富山駅周辺に溶解炉を持ったガラス工場が10以上あったそうです。戦後の高度経済成長期の流れとともに、薬の容器の多くがプラスチックに替わった今も、富山市では多くのガラス造形作家が活躍しています。

気をつけて見ていると、富山市の街の中にはたくさんのガラスのモチーフが使われていることがわかるはずです。富山駅の新幹線正面改札口に降り立つと、やわらかく発光する床面のフロアシャンデリアが迎えてくれます。路面電車の停留所一面には、色とりどりのガラスのピースが重なったウォールアートも。さまざまな表情を見せるガラス作品に興味を持ったなら、「富山ガラス工房」で制作体験はいかがでしょうか?

「富山ガラス工房」は、ガラスのまちづくりに取り組む富山市で、ガラス造形作家の活動拠点として、また市民が触れ合える場としてオープンした施設です。工房にあるギャラリースペースや企画展では、県内外のガラス作家の作品の展示が行われています。制作体験では、経験豊富なスタッフの指導を受けながら、世界に一つだけの自分の作品をつくることができます。お勧めは吹きガラスの制作体験です。溶解炉の前で、焼けつくような暑さの中ガラスを吹く体験をすると、ガラス作品の表情がより生き生きと見えてきます。

富山市にいるとたくさんのガラス作品に出合いますが、「富山ガラス工房」での制作体験を通じて、ガラスの表現の多彩さ、奥深さ、美しさの虜になりました。

JR富山駅にあるsynでは、お茶やお酒、あてをお出しする際に、たくさんのガラスの器を使っています。鑑賞するだけでなく、実際に手と口で触れ、使うガラスは、また別の感動をもたらしてくれます。ぜひお茶やお酒と共に、ゆっくりとこの土地のガラス文化を堪能してください。

富山 syn スタッフ

富山ガラス工房
076-436-2600(代表)/076-436-3322(体験受付)
富山県富山市古沢152番地
富山駅より車で20分、富山西ICより車で5分、富山空港より車で25分
https://toyama-garasukobo.jp/