【スタッフコラム】丸八製茶場の大福茶
2020年11月26日 更新
毎年、年末になるとあちこちで販売される「大福茶」。
旧年の邪気を払い、新年の無病息災を願う縁起のよいお茶です。
丸八製茶場の大福茶は限られた数量しかご用意できない予約商品。
毎年楽しみにしていただいているお客様も多い商品のひとつです。
すっきりと芳ばしい献上加賀棒茶に自然な酸味の和歌山県産小梅と
最高級品とされる北海道真昆布をいれていただきます。
毎年10月から、大福茶の準備がはじまり
地元にお住まいの方々がパートでお手伝いに来てくださいます。
作業工程のなかでも、特に時間と手間がかかる作業は結び昆布の製造です。
北海道から昆布が届くと、
まずは少量の酢を吹きかけて1日置きます。
そうすることで、昆布がしなやかな固さになり細かな作業が可能になります。
昆布をミリ単位で細く裁断したら、
結び目の位置を揃えてしっかりと結びます。
特に揃った5つの昆布を選りすぐり袋詰め。
ひとつひとつ手作業で行います。
「昆布は自然のものだから難しいけれど、反ったりしないようにね」
「この棒を使うと結び目がそろうの」
結ばれた昆布を見ると私の姿勢もピンとなります。
丁寧に、無駄なく美しく。
大福茶のお届けまであと少し。
今日も丹精込めて作業が進んでいます。